69AM036|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

実効線量を表す単位はどれか。

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正解: 5

正答

5(Sv:シーベルト)

この問題のポイント

放射線の量を、放射性壊変の多さ、物質に吸収されたエネルギー、生体影響を加味した線量に分けて単位を選ぶ問題です。

解説

実効線量は、まず各臓器・組織が受けた吸収線量に放射線の種類ごとの放射線加重係数を掛けて等価線量を求め、さらに臓器ごとの感受性を表す組織加重係数を掛けて全身について合計した量です。人体の臓器ごとに異なる確率的影響、すなわち発癌や遺伝的影響のリスクを全身被ばくへ換算して比較する指標で、単位はシーベルト〈Sv〉です。これに対し、放射能は原子核が一秒間に何回壊変するかをベクレル〈Bq〉で、吸収線量は物質1 kg当たりに吸収されたエネルギーをグレイ〈Gy〉で表します。1 Gyは1 J/kgです。同じ吸収線量でも放射線の種類や被ばくした臓器によって生物影響が違うため、GyとSvは同じ次元をもっていても目的が異なります。単位は「発生源」「吸収エネルギー」「生体影響」のどれを表すかで整理します。

選択肢の確認

1.誤り。Bqは一秒当たり一壊変を表す放射能の単位で、線源の活動の大きさを示しますが実効線量ではありません。
2.誤り。C・kg−1は空気中で生じた電荷量を質量当たりで表す照射線量の単位で、実効線量には用いません。
3.誤り。eVは電子ボルトで、粒子や光子などのエネルギーを表す単位です。被ばくの実効線量を直接表しません。
4.誤り。Gyは物質1 kg当たり1 Jのエネルギーが吸収されたときの吸収線量で、生体の臓器感受性を重み付けしていません。
5.正しい。Svは等価線量と実効線量に用いる単位で、放射線の種類や臓器感受性を考慮した生体影響を表します。

覚えるポイント

  • Bqは放射能、Gyは吸収線量、Svは等価線量・実効線量である。
  • 1 Gyは物質1 kg当たり1 Jの吸収エネルギーである。
  • 実効線量は放射線加重係数と組織加重係数を用いて全身リスクへ換算する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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