69AM052|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
我が国における肺の悪性腫瘍のうち最も頻度が高いのはどれか。
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正解: 1
正答
1(腺癌)
この問題のポイント
日本の肺悪性腫瘍では腺癌が最も多く、発生部位や喫煙との関連を他の組織型と比較します。
解説
原発性肺癌は大きく非小細胞癌と小細胞癌に分けられ、非小細胞癌には腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌などが含まれます。我が国で最も頻度が高い組織型は腺癌です。腺癌は末梢肺野に生じることが多く、腺管形成や粘液産生を示します。喫煙者にも発生しますが、扁平上皮癌や小細胞癌に比べると喫煙との結び付きが相対的に弱く、非喫煙者や女性の肺癌でも代表的です。近年は腺癌で上皮成長因子受容体〈EGFR〉などの遺伝子異常を調べ、分子標的薬の適応を判断することがあります。頻度を問う問題では、悪性度の高さと患者数の多さを混同しないことが大切です。小細胞癌は増殖・転移が速いものの最多ではなく、悪性中皮腫は主に胸膜原発で肺癌の組織型とは分けて考えます。
選択肢の確認
1.正しい。腺癌は我が国で最も頻度の高い肺癌組織型で、末梢肺野に発生することが多い癌です。
2.誤り。小細胞癌は喫煙との関連が強い高悪性度神経内分泌癌ですが、頻度は腺癌より低いです。
3.誤り。大細胞癌は腺癌や扁平上皮癌への明確な分化を示さない癌として扱われ、比較的まれです。
4.誤り。扁平上皮癌は太い気管支付近に生じやすく喫煙との関連も強いですが、現在の我が国では最多ではありません。
5.誤り。悪性中皮腫は主に胸膜中皮から発生し、石綿曝露との関連が重要ですが、肺悪性腫瘍の最多型ではありません。
覚えるポイント
- 日本の肺癌で最も多い組織型は腺癌。
- 腺癌は末梢型、扁平上皮癌・小細胞癌は喫煙との関連が強い。
- 悪性度が高いことと、発生頻度が高いことは別である。
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