69AM094|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

水道水質基準において、人の健康の保護のため「検出されないこと」と規定されているのはどれか。

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正解: 3

正答

3.大腸菌

この問題のポイント

水道水質基準で、濃度上限ではなく「検出されないこと」と規定される糞便汚染指標を選ぶ問題です。

解説

水道水質基準は、病原微生物や有害化学物質から人の健康を守り、生活上支障のない水を供給するために定められています。大腸菌は温血動物の腸管に由来する糞便汚染の指標で、検出されれば病原性細菌、ウイルス、原虫などが水へ混入している可能性を示します。病原体を一つずつ常時検査することは現実的でないため、糞便汚染へ比較的特異性の高い大腸菌を指標として監視し、水道水では「検出されないこと」が基準です。したがって3が正答です。一般細菌には別に菌数の上限基準があります。ヒ素、フッ素、シアン化物などの化学物質は、毒性評価や摂取量に基づく数値上限で管理されます。代表的にはヒ素は0.01 mg/L以下、フッ素は0.8 mg/L以下、シアン化物イオンおよび塩化シアンはシアン量として0.01 mg/L以下です。水銀およびその化合物も濃度基準で管理され、選択肢のアルキル水銀を「検出されないこと」とする組合せではありません。検査で大腸菌が検出された場合は単なる数値超過ではなく、消毒不良や糞便汚染の可能性を考え、速やかな原因確認と対策が必要です。

選択肢の確認

1.ヒ素:誤り。健康影響に基づき濃度上限が設定され、「検出されないこと」という基準ではありません。
2.フッ素:誤り。フッ素およびその化合物はフッ素量として0.8 mg/L以下という数値基準です。
3.大腸菌:正しい。糞便汚染の指標として、水道水中で検出されないことが求められます。
4.アルキル水銀:誤り。水質基準では水銀およびその化合物を濃度で管理し、この選択肢が不検出規定の対象ではありません。
5.シアン化合物:誤り。シアン化物イオンおよび塩化シアンはシアン量として0.01 mg/L以下の濃度基準です。

覚えるポイント

  • 水道水の大腸菌基準は「検出されないこと」である。
  • 大腸菌は糞便汚染と病原微生物混入の可能性を示す指標である。
  • 多くの有害化学物質は不検出ではなく濃度上限で管理される。

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