69PM052|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

パラフィン包埋による標本作製時の工程で切り出しを行うのはいつか。

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正解: 2

正答

2.固定後

この問題のポイント

パラフィン標本作製の工程を、組織を保存する処理と薄切できる硬さにする処理に分けて順序立てます。

解説

切り出しとは、固定された臓器・組織の肉眼所見を記録し、病変と正常部の関係が評価できる代表部位を、カセットに入る厚さと大きさに採取する工程です。標準的な順序は、固定、切り出し、脱水、透徹、パラフィン浸透、包埋、薄切、染色です。先に固定するのは、自家融解や腐敗を止め、組織構築を保った状態で安全かつ正確に病変を選ぶためです。切り出した組織片から水を段階的エタノールで除くのが脱水、エタノールをキシレンなどへ置換するのが透徹、その後に溶融パラフィンを浸透させます。大型臓器では固定液を行き渡らせるため固定前に切開を加えることがありますが、これは本工程としての「切り出し」とは区別します。包埋後に行うのは、ミクロトームで数µmの切片を作る薄切です。

選択肢の確認

1.誤り。固定液浸透のために検体を開くことはありますが、代表部位を選ぶ標準的な切り出しは固定後です。
2.正しい。固定後に肉眼観察を行い、病変、切除断端、周囲組織など診断に必要な部位を切り出します。
3.誤り。脱水は、切り出してカセットへ入れた組織片から水を除く後工程です。
4.誤り。脂肪の多い検体で脱脂が必要な場合も、診断部位を選ぶ切り出しより後に処理します。
5.誤り。パラフィン包埋後はブロックを作製済みなので、次に行うのはミクロトームによる薄切です。

覚えるポイント

  • 基本順序は固定→切り出し→脱水→透徹→浸透→包埋→薄切です。
  • 切り出しでは肉眼所見を記録し、診断に必要な代表部位を選びます。
  • 固定前の切開と、固定後の正式な切り出しを区別します。

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