69PM054|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
細胞診検査材料で乾燥固定しないのはどれか。
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正解: 4
正答
4.子宮頸部擦過検体
この問題のポイント
細胞診標本の固定法は検体名だけでなく、予定する染色法と観察したい細胞形態から判断します。
解説
子宮頸部擦過検体は、通常Papanicolaou染色で扁平上皮細胞の核クロマチン、核形、核と細胞質の比、角化の程度などを評価します。そのため採取・塗抹後ただちに95%エタノールなどで湿固定し、空気中で乾燥させません。乾燥すると細胞が膨化し、核クロマチンが不鮮明になる乾燥変性を生じ、上皮内病変の判定を妨げるからです。一方、髄液、腹水、気管支洗浄液などの液状検体や生検スタンプ検体では、沈渣または捺印細胞を塗抹し、May-Grünwald-Giemsa染色などのために乾燥固定標本を作ることがあります。実際には液状検体でもPapanicolaou染色用の湿固定標本を併用できますが、本問は各材料で標準的に選ばれる固定法を比較しています。
選択肢の確認
1.正答ではない(記述は正しい)。髄液は細胞数が少ないため速やかに集細胞し、May-Grünwald-Giemsa染色用の乾燥固定標本を作製できます。
2.正答ではない(記述は正しい)。腹水は遠心沈渣を塗抹し、Giemsa系染色用に乾燥固定することがあります。
3.正答ではない(記述は正しい)。気管支洗浄液も集細胞後に乾燥固定標本を作製し、炎症細胞などを観察できます。
4.正答(記述は誤り)。子宮頸部擦過検体のPapanicolaou標本は乾燥を避け、採取直後に湿固定します。
5.正答ではない(記述は正しい)。生検スタンプ検体は割面をスライドへ軽く捺印し、Giemsa系染色用に乾燥固定できます。
覚えるポイント
- 子宮頸部Papanicolaou標本は塗抹後ただちに湿固定します。
- 乾燥変性は核所見を不鮮明にし、細胞診断を妨げます。
- 液状検体では目的に応じ、湿固定標本と乾燥固定標本を使い分けます。
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