115D012第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

下垂体腫瘍に起因する下垂体機能亢進により生じる不正咬合はどれか。 1つ選 べ。

解答・解説を見る

正解: c

正答

c

この問題のポイント

成長ホルモンの過剰による顎顔面変化を問う問題です。下垂体腫瘍による成長ホルモン過剰では下顎骨が増大し、下顎前突を生じます。

解説

下垂体腺腫などで成長ホルモンが過剰に分泌されると、骨端線閉鎖後では先端巨大症を生じます。手足や鼻、口唇などが増大し、顎顔面では下顎骨の過成長、下顎前突、歯間離開、巨舌などがみられます。

その結果、骨格性の反対咬合を呈しやすくなります。成長ホルモン過剰が骨端線閉鎖前に起これば巨人症となる点も整理します。

選択肢の確認

a.叢 生
誤り。
叢生は歯と顎骨の大きさの不調和などで生じます。成長ホルモン過剰の代表的な咬合所見ではありません。

b.過蓋咬合
誤り。
過蓋咬合は垂直的被蓋が過大な状態です。先端巨大症で特徴的なのは下顎骨の前方・下方への増大です。

c.下顎前突
正しい。
成長ホルモン過剰で下顎骨が増大し、骨格性の下顎前突や反対咬合を生じます。

d.上顎前突
誤り。
上顎前突よりも下顎骨の過成長による下顎前突が特徴です。

e.鋏状咬合
誤り。
鋏状咬合は上下臼歯の頰舌的位置関係の異常であり、先端巨大症に特有の不正咬合ではありません。

覚えるポイント

  • 成長ホルモン過剰は骨端線閉鎖後では先端巨大症を生じます。
  • 口腔顎顔面所見は下顎前突、歯間離開、巨舌です。
  • 下垂体腫瘍と骨格性反対咬合を関連づけます。

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