115D017|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
機能性不正咬合の評価に用いるのはどれか。 1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
機能性不正咬合では、歯や顎骨の静的形態だけでなく、閉口時に下顎がどの方向へ誘導されるかを評価します。そのため下顎運動検査を用います。
解説
機能性不正咬合は、早期接触や咬頭干渉などにより、咬頭嵌合位へ閉口すると下顎が前方や側方へ偏位して成立する咬合異常です。
下顎運動検査では、中心位付近から咬頭嵌合位へ至る閉口路、側方運動、開閉口時の偏位などを調べます。形態的な骨格性・歯性異常と、機能的な下顎偏位を見分けるうえで重要です。
選択肢の確認
a.口腔模型
誤り。
口腔模型は歯列弓、歯の配列、咬合関係などの静的形態を評価できますが、下顎の機能的偏位そのものは記録できません。
b.嚥下機能検査
誤り。
嚥下機能検査は食塊の移送や誤嚥などを評価する検査です。機能性不正咬合の中心となる閉口時の下顎偏位を調べる検査ではありません。
c.下顎運動検査
正しい。
閉口路や咬合位間のずれを評価し、咬合干渉による機能的な下顎偏位を確認できます。
d.セットアップモデル
誤り。
セットアップモデルは矯正治療後の歯の位置を予測し、治療計画を検討するために用います。現在の下顎運動を直接評価しません。
e.パノラマエックス線撮影
誤り。
パノラマ画像は歯、顎骨、顎関節部などの形態を広く観察できますが、動的な下顎偏位を評価できません。
覚えるポイント
- 機能性不正咬合では中心位付近と咬頭嵌合位のずれを確認します。
- 下顎運動検査は閉口路と機能的偏位を評価します。
- 口腔模型とエックス線画像は主に静的形態の検査です。