116A049|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
混合歯列期の骨格性上顎前突患者に用いる矯正装置の写真(別冊No. 12)を別に 示す。 この治療法はどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
成長期の骨格性上顎前突に対し、上顎骨の前方成長を抑える顎外固定装置を用いる治療分類を選びます。
解説
混合歯列期の骨格性上顎前突では、ヘッドギアなどの顎外固定装置を用いて上顎大臼歯や上顎骨へ後方力を加え、上顎骨の前方成長を抑制することがあります。すでに生じつつある骨格的不調和の進行を抑えるため、これは抑制矯正に分類されます。
予防矯正は不正咬合の発生原因を除いて発症を防ぐ段階、限局・部分矯正は一部の歯や部位を対象とする治療、本格矯正は永久歯列で包括的に行う治療として区別します。
画像の確認
実画像では、頭帽と頸部ストラップを固定源に、フェイスボウを介して上顎歯列へ後方力を加えるヘッドギアが示されている。成長期の上顎前方成長を抑える装置であるため、抑制矯正を選ぶ正答dを支える。
選択肢の確認
a.限局矯正
誤り。
限局矯正は限られた歯の移動を目的とするもので、骨格性上顎前突の成長抑制を表す分類ではありません。
b.部分矯正
誤り。
部分矯正も歯列の一部分を対象とする治療で、顎骨成長を抑える治療分類ではありません。
c.本格矯正
誤り。
本格矯正は通常、永久歯列でマルチブラケット装置などを用いて包括的に行う治療を指します。
d.抑制矯正
正しい。
顎外固定装置で上顎骨の前方成長を抑えるため、抑制矯正です。
e.予防矯正
誤り。
予防矯正は不正咬合が生じる前に原因を除去する考え方です。すでに骨格性上顎前突がある本症例とは異なります。
覚えるポイント
- 成長抑制を目的とする治療は抑制矯正です。
- ヘッドギアは骨格性上顎前突で用いられます。
- 予防矯正と抑制矯正を区別します。