119B001|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
セファロ分析の距離計測項目のうち、舌突出癖によって値が変化するのはどれか。 1 つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
舌突出癖では、前歯部開咬や下顔面高の増大が起こりやすく、セファロの距離計測では N-Me が変化しやすいことを押さえます。
解説
N-Meは、鼻根点Nからオトガイ下点Meまでの距離で、顔面の前方高、特に総前顔面高を表します。舌突出癖が持続すると、嚥下時や安静時の舌圧が前歯部に加わり、前歯の萌出不足や臼歯部の相対的挺出を介して開咬傾向を生じます。その結果、下顔面高を含む垂直的な顔面寸法が増大し、N-Meに反映されます。
セファロの距離項目は、計測点がどの骨格部位を表すかを確認すると整理できます。頭蓋底長、上顎骨長、下顎骨体長と、顔面高を混同しないことが重要です。
選択肢の確認
a.N-S
誤り。
N-Sは前頭鼻骨縫合部のNとトルコ鞍中心のSを結ぶ前頭蓋底長です。舌突出癖による歯槽性・垂直的変化を直接表す項目ではありません。
b.S-Ba
誤り。
S-Baはトルコ鞍中心Sから頭蓋底点Baまでの後頭蓋底長です。舌突出癖による開咬傾向の評価項目ではありません。
c.N-Me
正しい。
N-Meは総前顔面高を示します。舌突出癖に伴う前歯部開咬や下顔面高増大の影響を受けるため、値が変化します。
d.Go-Me
誤り。
Go-Meは下顎角部Goからオトガイ下点Meまでの下顎骨体長を表します。舌突出癖の主な影響を直接示す距離ではありません。
e.ANS-PNS
誤り。
ANS-PNSは前鼻棘ANSから後鼻棘PNSまでの上顎骨長を表します。舌突出癖による垂直的顔面変化の代表的指標ではありません。
覚えるポイント
- N-Meは総前顔面高を表します。
- 舌突出癖では前歯部開咬と下顔面高増大を考えます。
- セファロ距離は、頭蓋底長・顎骨長・顔面高に分類して覚えます。