31AM012第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

食細胞の貪食に対する細菌の抵抗要因はどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:莢膜

この問題のポイント

細菌表層構造のうち、食細胞による認識・取り込みを妨げる病原因子を選びます。乾燥への耐性、付着、運動の構造とは役割が異なります。

解説

莢膜は菌体の外側を覆う多糖体またはポリペプチド性の層です。補体や抗体によるオプソニン化を妨げ、好中球・マクロファージが菌体へ接触して貪食する過程を阻害します。このため莢膜をもつ肺炎球菌などでは、莢膜が重要な病原性因子になります。宿主が莢膜抗原に対する抗体をもつとオプソニン化が進み、排除しやすくなることは莢膜ワクチンの理解にもつながります。

選択肢の確認

  • a 芽胞:一部の細菌が熱・乾燥・薬剤など不利な環境に耐えるためにつくる休眠構造です。食細胞への直接的な抗貪食構造ではありません。
  • b 莢膜:菌体表面を覆ってオプソニン化と食細胞の取り込みを妨げるため正答です。
  • c 線毛:宿主細胞や歯面への付着に関与し、定着を助けます。主作用は抗貪食ではありません。
  • d 鞭毛:回転運動により細菌へ運動性を与える構造で、莢膜のような保護層ではありません。

覚えるポイント

莢膜=抗貪食、線毛=付着、鞭毛=運動、芽胞=環境耐性と機能を一対一で整理します。

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