31AM015|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
ウイルスの模式図を示す。 矢印で示すのはどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:エンベロープ
この問題のポイント
模式図は中心から核酸、カプシド、脂質性の外被、表面突起という層構造です。矢印の先端が突起そのものではなく、突起を支える外側の膜へ向いていることを確認します。
解説
図の中央の波状線がウイルス核酸、その周囲の粒状の環がカプシド、さらに外側を覆う灰色の層がエンベロープです。矢印は灰色の外被を示すため正答はエンベロープです。エンベロープは宿主細胞膜などに由来する脂質二重膜で、ウイルス糖タンパク質が埋め込まれます。脂質性なので乾燥、熱、石けん、アルコールなどに比較的弱いという感染対策上の特徴があります。
選択肢の確認
- a 核酸:遺伝情報を担うDNAまたはRNAで、図では中心の波状構造です。矢印の外層ではありません。
- b カプシド:核酸を囲むタンパク質殻で、図では内側の粒状の環に相当します。
- c スパイク:宿主細胞受容体への結合に関与する表面の突起です。矢印は突起の線ではなく、その基部の膜状層を指します。
- d エンベロープ:カプシドの外側を包む脂質性膜であり、矢印部に一致します。
覚えるポイント
外側からスパイク―エンベロープ―カプシド―核酸の順です。エンベロープ保有ウイルスは脂質膜をもつため、界面活性剤やアルコールが作用しやすいと理解します。