31AM019|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯周炎の発症モデルを図に示す。 ①に該当するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a:喫煙、c:口腔清掃
この問題のポイント
図の①は細菌、生体反応、組織破壊、臨床症状の各段階へ広く影響する上段の修飾因子です。下段の遺伝的因子と対になる環境・後天的因子を選びます。
解説
歯周炎は、歯周病原細菌だけで決まるのではなく、宿主の炎症反応と環境・行動要因により発症・進行が修飾されます。喫煙は好中球機能、微小循環、治癒反応などへ影響し、歯周炎の重要な環境リスクです。口腔清掃の状態はプラーク量と細菌叢を変え、その後の免疫炎症反応にも影響します。したがって、図で複数段階へ作用する①には喫煙と口腔清掃が入ります。
選択肢の確認
- a 喫煙:宿主応答や治癒を不利にし、歯周炎の発症・進行へ作用する代表的な修正可能リスク因子です。
- b 内毒素:グラム陰性菌由来LPSで、生体の免疫・炎症反応を誘導する細菌側因子です。上段の環境因子ではありません。
- c 口腔清掃:清掃状態がプラーク細菌量を左右する行動・環境要因なので正答です。
- d エナメル突起:根分岐部などでプラーク停滞を招く局所解剖学的因子ですが、図の全段階を修飾する上段の包括的因子とは区別します。
覚えるポイント
歯周炎モデルは細菌→宿主反応→組織破壊→臨床所見を基本に、遺伝因子と喫煙・口腔清掃などの環境因子が修飾します。