31AM038|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
従来型グラスアイオノマーセメント修復において、不完全な防湿で生じるのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d:白濁
この問題のポイント
従来型グラスアイオノマーセメントは硬化初期に水分の影響を受けやすく、吸水と成分溶出によって表面性状と透明感が損なわれます。
解説
グラスアイオノマーセメントはフルオロアルミノシリケートガラスとポリアクリル酸の酸塩基反応で硬化します。初期硬化中に唾液などで汚染されると、マトリックス形成が不十分な段階でイオンが溶出し、表面が粗造化して不透明な白濁を生じます。そのため充塡後はワニスやレジンコーティング材で表面を保護し、吸水と乾燥の双方を避けます。特に乾燥は脱水による収縮・亀裂の原因となり、水分過多とは現象を分けて考えます。
選択肢の確認
- a 亀裂:主に硬化中・硬化後の過度な乾燥で脱水収縮が起こると生じやすく、不完全防湿による水分汚染の代表所見ではありません。
- b 黒変:金属腐食や一部薬剤の反応でみられる変色で、グラスアイオノマーの初期吸水に特有ではありません。
- c 収縮:乾燥による水分喪失で問題となります。唾液汚染では成分溶出と表面劣化が中心です。
- d 白濁:硬化初期の水分汚染で表面が侵食され、光学的透明性を失うため正答です。
覚えるポイント
従来型GICは初期吸水で白濁・溶出、乾燥で収縮・亀裂。硬化初期は表面コーティングで水分収支を守ります。