31AM063|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
高値になると歯周基本治療の効果に影響を与えるのはどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:HbA1c
この問題のポイント
歯周治療の反応を左右する全身因子として糖尿病を考えます。HbA1c高値は過去1〜2か月程度の持続的高血糖を反映します。
解説
慢性的高血糖では終末糖化産物の蓄積、好中球機能低下、炎症性サイトカイン増加、微小循環障害、コラーゲン代謝・創傷治癒の低下が起こり、歯周組織破壊が進みやすくなります。そのためHbA1cが高い糖尿病患者では、プラークコントロールやSRPを行っても炎症の改善・治癒が不十分になり得ます。歯周炎も全身炎症を介して血糖管理へ影響するため、医科との連携と継続的な歯周管理が必要です。
選択肢の確認
- a HbA1c:持続的な血糖管理状態を示し、高値は歯周炎の重症化と治療反応低下に関係するため正答です。
- b HCV抗体:C型肝炎ウイルスへの感染歴を示す検査で、値の高低が歯周基本治療効果を直接規定する指標ではありません。
- c ヘマトクリット:血液中に占める赤血球容積の割合で、貧血・多血の評価に用います。
- d HDLコレステロール:脂質代謝・心血管リスクの指標で、高値自体が歯周治療効果を悪化させる代表因子ではありません。
覚えるポイント
糖尿病と歯周炎は双方向性です。HbA1c高値では感染制御、治癒遅延、観血処置の安全性を医科情報と併せて評価します。