31AM081|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
Down症候群の患者の口腔衛生管理を行う際に配慮すべき点はどれか。 2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・d
正答
b:歯列不正、d:歯の形態異常
この問題のポイント
Down症候群では萌出遅延、先天欠如・矮小歯などの歯の異常と、叢生・反対咬合などの歯列不正がみられ、清掃困難と歯周リスクに配慮します。
解説
Down症候群では矮小歯、円錐歯、歯数不足、歯根の短小などの形態・数の異常が比較的多く、上顎発育不全、相対的な巨舌、筋緊張低下などと相まって歯列不正を生じやすくなります。歯間形態や叢生に合わせて歯ブラシ、タフトブラシ、歯間清掃具を選び、本人の理解・巧緻性に応じて短く具体的に練習し、家族・支援者と協働します。早期から歯周炎が進行しやすい点も定期管理で重視します。
選択肢の確認
- a 小顎症:典型的な主所見として選ぶ項目ではなく、Pierre Robin sequenceなどでみられる小下顎とは区別します。
- b 歯列不正:叢生、空隙、反対咬合などで清掃困難部が生じやすく、口腔衛生管理上の配慮点です。
- c 顎関節脱臼:Down症候群に特有の口腔形態所見ではなく、過大開口や関節弛緩など別の要因で生じます。
- d 歯の形態異常:矮小歯・円錐歯などにより清掃法と接触関係が変わるため配慮が必要です。
覚えるポイント
Down症候群の口腔管理は形態・歯列異常、歯周炎高リスク、本人に合う反復指導、家族支援を組み合わせます。