31PM008|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
出血傾向に対するスクリーニング検査結果の一部を表に示す。 出血傾向の原因と考えられる異常はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: c
正答
c:凝固因子
この問題のポイント
血小板数・出血時間・PT・FDPは正常で、APTTだけが延長しています。内因系凝固因子の異常を示す組合せです。
解説
APTTは内因系と共通系の凝固反応を評価し、第VIII、IX、XI、XII因子などの欠乏、ヘパリンなどで延長します。本例は外因系をみるPTが正常なので、第VII因子や共通系の広範な異常より、内因系凝固因子異常が考えられます。血友病A〈VIII因子〉・B〈IX因子〉などでは深部出血や止血遅延を来し得ます。一次止血と線溶系の指標が正常であることも選択を支えます。
選択肢の確認
- a 血管:血管壁脆弱性では紫斑などを生じ、出血時間へ影響し得ますが、APTT単独延長を説明しません。
- b 血小板:数・機能異常では血小板数低下または出血時間延長が中心で、本表は正常です。
- c 凝固因子:内因系因子異常がAPTTを選択的に延長するため正答です。
- d 線維素溶解系:線溶亢進ではFDP・Dダイマー増加などがみられますが、FDPは正常です。
覚えるポイント
出血時間=一次止血、PT=外因系、APTT=内因系、FDP=線溶。APTT単独延長ではVIII・IX・XI因子などを考えます。