31PM098|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯科用金合金と比較したセラミックスの特徴はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・d
正答
b:熱伝導率が小さい。、d:生物学的安定性が高い。
この問題のポイント
セラミックスは金属結合をもつ金合金と異なり、熱を伝えにくく化学的に安定ですが、脆性材料で塑性変形せず破折しやすい性質があります。
解説
セラミックスの原子間結合は強く、口腔内で溶解・腐食しにくいため、金属イオンの溶出が少なく組織親和性に優れます。また自由電子が熱を運ぶ金属に比べ熱伝導率が小さく、温度変化を歯髄側へ伝えにくい材料です。一方、圧縮には強くても引張応力や急な衝撃に弱く、亀裂が進展すると塑性変形で力を逃がさず破折します。金合金は延性・展性があり、辺縁をバーニッシュできる点が対照的です。
選択肢の確認
- a 衝撃に強い。:セラミックスは脆性が高く、衝撃や局所的引張応力で亀裂・破折しやすいため誤りです。
- b 熱伝導率が小さい。:金合金より熱を伝えにくい非金属無機材料なので正しい特徴です。
- c 塑性変形がみられる。:降伏して永久変形する前に破折しやすく、金合金のような延性・展性を示しません。
- d 生物学的安定性が高い。:化学的に不活性で腐食・成分溶出が少なく、口腔組織への適合性が高いため正しいです。
覚えるポイント
セラミックス=低熱伝導・高化学安定・高硬度・脆性、金合金=高熱伝導・延性・展性と対比します。