32AM009|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
グラム陰性菌の表層構造を模式図に示す。 リポ多糖はどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:④(外膜のリポ多糖)
この問題のポイント
グラム陰性菌に特有の外膜を図から見つけ、リポ多糖〈LPS〉の位置と働きを理解します。
解説
グラム陰性菌は薄いペプチドグリカン層の外側に外膜をもち、その外葉にリポ多糖が組み込まれています。図の④がこの外膜部分です。LPSは脂質A、コア多糖、O抗原から構成され、脂質Aが内毒素活性を示します。菌体が崩壊したときなどに放出されると、マクロファージを活性化して発熱性サイトカイン産生を促し、重症では敗血症性ショックに関与します。外膜には小分子の通路となるポーリンも存在しますが、ポーリン自体はタンパク質でLPSではありません。表面付属器である線毛や鞭毛とも区別します。
選択肢の確認
- a ①:宿主細胞への付着などに使われる線毛で、多糖と脂質からなるLPSではありません。
- b ②:外膜を貫くチャネルタンパク質のポーリンです。
- c ③:運動に用いられる鞭毛で、フラジェリンというタンパク質が主成分です。
- d ④:グラム陰性菌の外膜に位置するLPSを示すため正答です。
覚えるポイント
グラム陰性菌=外膜あり、LPSあり、ペプチドグリカン薄いです。LPSの毒性中心は脂質A、菌種・血清型の識別に関わるのはO抗原です。