32AM019|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯周病の第一次予防と第二次予防の両方で行うのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c:スケーリング
この問題のポイント
第一次予防は歯周病の発症を防ぐ働き、第二次予防は早期発見・早期治療で進行を止める働きである。スケーリングは健康維持のための歯石除去にも、初期歯周病の基本治療にも用いられる。
解説
歯周病の第一次予防には、セルフケア支援、プラークコントロール、リスク因子への対応、必要に応じた専門的歯面清掃や歯石除去が含まれる。第二次予防では、歯肉炎や軽度歯周炎を検査で早期に捉え、原因となるプラーク・歯石を除去して改善を図る。スケーリングは歯冠面・根面に付着した歯石などを除去する処置で、この両段階にまたがる。これに対して、動揺歯の固定や歯周外科はすでに支持組織破壊を生じた患者への治療である。ルートプレーニングも汚染された根面を滑沢化する歯周基本治療として、病変が成立した後に行う。
選択肢の確認
- a 暫間固定:歯周組織の破壊で動揺した歯を連結し、咬合時の負担を分散する治療であり、発症前の第一次予防には通常用いない。
- b 歯周外科治療:基本治療後にも残る深いポケットや骨欠損へ行う観血的治療で、健康者の発症予防を目的とする処置ではない。
- c スケーリング:歯肉炎の予防的管理と、早期歯周病での原因除去の双方に実施できるため、第一次・第二次予防に共通する。
- d ルートプレーニング:歯周炎で露出・汚染した根面の沈着物を除去して滑沢化する治療で、主に病変成立後の第二次予防に位置付く。
覚えるポイント
第一次予防=発症防止、第二次予防=早期発見・早期治療、第三次予防=機能回復と再発防止。スケーリングは予防的管理と歯周基本治療の両方に登場する。