32AM058第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

3 歳の男児。初めて歯科治療を行う前に、5 歳の兄が上手に治療を受けている様子を観察させた。 用いた行動変容技法はどれか。1 つ選べ。

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正解: a

正答

a:モデリング法

この問題のポイント

兄が落ち着いて治療を受ける様子を弟に観察させ、同じ行動を学ばせている。他者の適応行動を手本として模倣を促すモデリング法である。

解説

モデリング法は、観察学習を利用して望ましい行動を獲得させる方法である。歯科治療を経験した年長児が開口し、器具を受け入れ、終了後に肯定的反応を得る場面を見ることで、初診の幼児は何が起こるかを予測でき、不安を軽減しやすい。モデルには兄姉、同年代児、映像などが用いられ、観察後に本人へ同じ小さな課題を成功させると効果を強化できる。罰や身体的制止を使う技法ではない。

選択肢の確認

  • a モデリング法:5歳の兄を具体的な行動モデルとし、3歳児が治療受容行動を観察・模倣するようにしている。
  • b タイムアウト法:不適切な行動の直後に注目や強化刺激を短時間取り去り、その行動を減らすオペラント条件づけの技法である。
  • c トークンエコノミー法:望ましい行動ごとにシールや点数などの代用貨幣を与え、一定数を報酬と交換して行動を強化する。
  • d ハンドオーバーマウス法:叫び続ける口を手で覆う旧来の強制的手法で、他者の治療場面を見せる本例とは異なり、現在は倫理的問題から用いない。

覚えるポイント

「手本を見る」はモデリング、「印や点をためる」はトークンエコノミー、「注目を一時的に外す」はタイムアウト。行動変容技法は働き掛け方で識別する。

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