32AM076|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
65歳の女性。定期歯科健康診査のため来院した。歯周組織検査後にスケーリングを行うことになった。 口腔内写真(別冊午前No.30A)とスケーラーの写真(別冊午前No.30B)を別に示す。 矢印で示す歯肉縁上歯石の除去に適したスケーラーはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:①
この問題のポイント
写真Aの矢印は下顎前歯舌側に付着する歯肉縁上歯石である。写真Bの①は尖った先端と三角形断面をもつシックルタイプで、前歯隣接面の縁上歯石除去に適する。
解説
シックルスケーラーはフェイス、二つの切縁、尖った先端をもち、断面が三角形で剛性が高い。歯肉縁上の厚い歯石へ切縁を確実に掛け、短い牽引ストロークで破砕できる。写真①は前歯部用に強く湾曲した作業部と尖端を備え、矢印部へアクセスしやすい。歯肉縁下へ深く挿入すると尖端で組織を傷付けるので、深いポケットには丸いトウと半円形断面のキュレットを選ぶ。
選択肢の確認
- a ①:尖った先端をもつ前歯部用シックルスケーラーで、下顎前歯舌側の硬い縁上歯石へ強い切縁を作用させられる。
- b ②:細く屈曲した作業部は歯肉縁下の根面へ適合させる器具で、写真の大きな縁上沈着物に第一選択ではない。
- c ③:先端が平坦な鍬型の器具で平滑面の沈着物には用いるが、前歯隣接部の曲面への適合性が①より劣る。
- d ④:丸みを帯びた作業端をもつキュレット系で、歯肉縁下デブライドメントには安全だが、縁上塊状歯石の破砕効率はシックルが高い。
覚えるポイント
縁上の厚い歯石は尖端・三角断面のシックル、縁下根面は丸いトウ・半円断面のキュレット。沈着部位と作業端形態を対応させる。