32AM094|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯科用石膏の練和時に、混水比を大きくした場合の物性と変化の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・d
正答
c:硬化膨張ーーー小さくなる、d:練和物の流動性ーーー大きくなる
この問題のポイント
石膏粉末に対する水量を増やすと、粒子間隔が広がって練和泥はさらさらになる。一方、結晶同士の押し合いが弱まり硬化膨張は小さく、硬化後の空隙が増えて強さも低下する。
解説
歯科用石膏は半水石膏が水と反応して二水石膏の針状結晶となり硬化する。必要量を超えた練和水は反応後に蒸発して気孔を残すため、混水比が大きいほど圧縮強さは低下する。水中で結晶核が互いに離れて成長するので、結晶のからみ合いによる外方への押し合いが減り、硬化膨張も小さくなる。流動性は高くなり、一般に凝結にはより長い時間を要する。
選択肢の確認
- a 圧縮強さーーー大きくなる:余剰水が蒸発した後に多数の空隙が残るため、硬化体は多孔質となり圧縮強さが低下する。
- b 硬化時間ーーー短くなる:反応物と結晶核が水で希釈されるので、結晶網が形成されるまでの時間はむしろ延長する。
- c 硬化膨張ーーー小さくなる:結晶間距離が広くなり、成長結晶が互いを押し合う作用が弱まるため膨張量が減少する。
- d 練和物の流動性ーーー大きくなる:自由水が多いほど粘稠度が下がり、練和泥は流れやすくなる。
覚えるポイント
石膏の混水比増加は「流動性↑、硬化時間↑、気孔↑、強さ↓、硬化膨張↓」。操作しやすさのために規定量以上の水を加えない。