32AM095|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
47歳の女性。下顎左側第二大臼歯の疼痛を主訴として来院した。 検査の結果、直接抜髄を行うことになった。器具の写真(別冊午前No.38)を別に示す。 冠部歯髄の除去に使用するのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: b
正答
b:②
この問題のポイント
写真②は低速用ラウンドバーである。髄腔開拡後、球状刃部を用いて天蓋や冠部歯髄を除去し、根管口を確認する。
解説
直接抜髄では、う蝕除去と髄腔開拡を行った後、ラウンドバーやスプーンエキスカベーターで髄角を含む冠部歯髄を除去する。写真②は球状のラウンドバーで、回転切削により髄室内の軟組織と残存天蓋へ作用できる。根管内の歯髄は抜髄針やファイルで除去・形成するため、冠部と根部の使用器具を分ける。髄床を削り過ぎて穿孔しないよう、歯の解剖形態と根管口位置を把握する。
選択肢の確認
- a ①:ねじれた刃をもつ手用根管ファイルで、根管壁の拡大・形成に使うが、広い髄室の冠部歯髄除去には適さない。
- b ②:球状のラウンドバーで、髄腔開拡後に冠部歯髄や髄室天蓋の残りを除去するために用いる。
- c ③:スプーン状の手用器具は軟化象牙質や軟組織の掻爬に使えるが、本図の器具群で冠部歯髄除去の指定器具は回転式ラウンドバーである。
- d ④:細い有棘の抜髄針は根管内歯髄を絡め取る器具で、髄室全体の冠部歯髄を除去するものではない。
覚えるポイント
冠部歯髄はラウンドバー、根管内歯髄は抜髄針、根管壁形成はファイル。髄腔と根管で器具の作用部位を分ける。