32AM106|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔筋機能療法<MFT>の目的はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:口腔習癖の改善、d:筋圧の不均衡の是正
この問題のポイント
MFTは舌、口唇、頬などの安静時姿勢と嚥下・発音時の動きを訓練し、舌突出や口呼吸などの習癖、歯列へ加わる筋圧の偏りを改善する。
解説
歯列は舌による内側からの圧と口唇・頬による外側からの圧の平衡位置に形成される。舌突出癖、低位舌、口唇閉鎖不全、異常嚥下が続くと開咬や後戻りの原因になる。MFTでは舌尖の安静位、口唇閉鎖、正しい嚥下パターンなどを反復し、矯正治療で得た歯列を安定させる。唾液腺刺激や呼吸器感染予防を直接の主目的とする訓練体系ではない。
選択肢の確認
- a 口腔習癖の改善:舌突出、口呼吸、口唇をかむ癖など歯列へ悪影響を与える反復行動を自覚させ、望ましい運動へ置き換える。
- b 唾液分泌の促進:咀嚼や唾液腺マッサージで分泌を促せるが、MFTの中心は唾液量ではなく口腔周囲筋の機能訓練である。
- c 誤嚥性肺炎の予防:摂食嚥下リハビリと口腔衛生管理の目標にはなるが、歯列に関わるMFTの直接目的としては広すぎる。
- d 筋圧の不均衡の是正:舌圧と口唇・頬圧を調和させ、歯の位置を乱す力を減らして矯正後の安定に寄与する。
覚えるポイント
MFTは舌の安静位、正しい嚥下、口唇閉鎖を獲得し、舌と口唇・頬の筋圧バランスを整える。矯正治療後の後戻り予防にも重要である。