35PM044|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
18歳の男子。上顎左側中切歯の歯冠破折を主訴として来院した。20分前にボールが直撃したという。歯の動揺および自発痛はない。診察の結果、直接覆髄が行われることになった。初診時の口腔内写真とエックス線画像を別に示す。この治療法を選択した根拠として考えられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d
正答
a・d:点状露髄、非感染性歯髄
この問題のポイント
外傷性露髄歯で歯髄を保存する直接覆髄の適応条件を問う問題です。新鮮で小さな露髄と、感染の少ない生活歯髄が鍵です。
解説
直接覆髄は、露出した歯髄面へ生体親和性材料を置き、修復象牙質形成と歯髄生活性の維持を図る治療です。受傷20分後の外傷で、露髄が点状、汚染が少なく、持続する自発痛や根尖病変がない場合は適応を検討できます。確実な止血、無菌的操作、緊密な封鎖、術後の生活反応の経過観察が重要です。
選択肢の確認
- a 点状露髄である:露髄面が小さく管理しやすいため、直接覆髄を選ぶ根拠です。
- b 根未完成歯である:根未完成なら歯髄保存の意義は大きいものの、画像所見だけで本問の直接根拠とはなりません。
- c 歯肉に損傷がない:周囲組織の状態は評価しますが、歯髄治療法の決定条件ではありません。
- d 非感染性歯髄である:受傷直後で汚染が少ない生活歯髄は良好な適応です。
覚えるポイント
覆髄成功の柱は『適切な症例選択、小さく新鮮な露髄、止血・無菌操作、辺縁封鎖、継続観察』です。