32PM035|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
放射線感受性が最も高いのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b:骨髄
この問題のポイント
放射線は分裂頻度が高く、未分化で、今後の分裂回数が多い細胞ほど強く障害する。造血幹・前駆細胞が盛んに増殖する骨髄は高感受性である。
解説
ベルゴニー・トリボンドーの法則では、細胞の放射線感受性は増殖能に比例し、分化度に反比例する。骨髄では赤血球・白血球・血小板の前駆細胞が連続的に増殖しているため、被曝後に造血抑制や血球減少が起こりやすい。肺や唾液腺にも放射線障害は生じるが、選択肢間で最も高いのは骨髄である。成熟軟骨細胞は分裂が少なく代謝も低いため、一般に感受性は低い。
選択肢の確認
- a 肺:肺胞上皮などは障害され、遅発性に放射線肺臓炎や線維化を生じ得るが、造血組織ほど増殖細胞が密集していない。
- b 骨髄:未分化な造血幹細胞と前駆細胞の分裂が活発で、放射線によるDNA損傷の影響を強く受ける。
- c 軟骨:成熟軟骨細胞は分裂頻度が低く、成人組織としては比較的放射線抵抗性が高い。
- d 唾液腺:照射で腺房細胞が障害され口腔乾燥を来す重要臓器だが、この四組織では骨髄の感受性が上回る。
覚えるポイント
高感受性の代表は骨髄、リンパ組織、生殖腺、腸上皮。成熟した神経・筋・軟骨は低感受性と整理し、分裂能と分化度から判断する。