32PM062|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
薬物的行動調整法で使用する器械の一部の写真(別冊午後No.27 A)と装着時の写真(別冊午後No.27B)を別に示す。 適応となるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: d
正答
d:治療に理解はあるが恐怖心が強い患者
この問題のポイント
写真Aは酸素と亜酸化窒素の流量・混合比を調節する装置、Bは鼻マスクです。意識を保った笑気吸入鎮静法は、説明を理解して協力できるものの恐怖や緊張が強い患者に適します。
解説
笑気吸入鎮静法では、鼻マスクから酸素と低濃度の亜酸化窒素を吸入させ、不安・恐怖を軽減します。患者は自発呼吸と応答性を保ち、術者の指示に従えることが前提です。終了時には100%酸素を吸入させて拡散性低酸素症を防ぎ、意識・歩行などの回復を確認します。鼻閉や口呼吸では鼻マスクから十分吸入できません。激しい体動を確実に抑えるほど深い鎮静法ではなく、治療歯数が多いこと自体も適応判断にはなりません。
選択肢の確認
- a 口呼吸のある患者:鼻マスクを用いるため、鼻呼吸ができないと一定濃度の笑気を吸入できず、鎮静効果が不安定になります。
- b 体動が激しい患者:笑気鎮静は身体固定を目的とせず、激しい体動ではマスクや器具が外れて安全な処置を継続できません。
- c 当日の処置本数が多い患者:処置本数ではなく不安、協力度、全身状態、鼻呼吸の可否などで適応を判断します。
- d 治療に理解はあるが恐怖心が強い患者:言語的指示に応じられる協力性があり、恐怖だけが治療の障害となる患者は良い適応です。
覚えるポイント
笑気吸入鎮静は「意識あり・応答あり・自発呼吸あり」の行動調整です。術前の飲食、鼻閉、呼吸器疾患、妊娠などを確認し、酸素投与と観察を含む安全手順を守ります。