34AM057|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
5歳の女児。う蝕が原因で下顎左側第一乳臼歯を抜去した後、装置を装着した。装着時の口腔内写真を別に示す。 この装置の目的はどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:近遠心的空隙の保持
この問題のポイント
乳臼歯早期喪失後に装着する保隙装置の目的を理解します。
解説
乳歯を早期に失うと、後方歯が近心移動したり前方歯が遠心へ傾斜したりして、後継永久歯の萌出空隙が失われることがあります。写真のバンドループ型保隙装置は、支台乳歯・永久歯のバンドから欠損部を越えてループを伸ばし、近遠心的な空隙を保持します。咀嚼機能を積極的に回復する装置ではないため、咬合面を備えません。装着後はセメント脱離、ループの変形、支台歯う蝕、後継永久歯の萌出を定期的に確認し、適切な時期に撤去します。
選択肢の確認
- a 舌圧の排除:舌癖除去装置の目的であり、バンドループとは異なります。
- b 咬合力の回復:咬合面をもたないため、咀嚼力回復を主目的としません。
- c 対合歯の挺出防止:本装置の主要目的ではありません。
- d 近遠心的空隙の保持:後継永久歯の萌出余地を守るため正しいです。
覚えるポイント
保隙装置は早期喪失で起こる隣在歯移動を防ぎ、後継永久歯の萌出空隙を守るものです。