32PM064|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯周治療のメインテナンスで評価するのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a:歯の動揺度、c:歯石の付着程度
この問題のポイント
歯周治療後のメインテナンスでは、再発や進行を示す炎症・付着物・支持組織の変化を継続評価します。動揺度と歯石付着は歯周状態およびセルフケア・専門的清掃の必要性を直接反映します。
解説
メインテナンス時には、プラーク、歯石、歯肉炎、BOP、プロービングデプス、アタッチメントレベル、動揺度、根分岐部、咬合などを前回値と比較します。動揺の増加は支持組織破壊や咬合性外傷を疑う所見です。歯石は細菌性プラークを保持して炎症の再燃を助長するため、付着部位と量を把握して除去します。小帯付着位置は通常短期間で変化する追跡指標ではありません。修復物の辺縁は全体的な口腔診査で確認しますが、「適合度」の判定は補綴・保存修復物そのものの評価で、ここで選ぶ歯周メインテナンスの代表項目とは区別します。
選択肢の確認
- a 歯の動揺度:支持骨量、歯根膜炎症、咬合力の影響を受けるため、経時変化から歯周組織の安定性を評価できます。
- b 小帯付着位置:解剖学的位置は通常のメインテナンスごとに変化を追う炎症・再発指標ではありません。
- c 歯石の付着程度:歯石はプラーク停滞因子となるため、再沈着部位を確認し、デブライドメントと清掃指導へ反映します。
- d 修復物の適合度:不適合辺縁は清掃性に影響しますが、修復物の適否を判定する保存・補綴学的評価に位置づけられます。
覚えるポイント
メインテナンスは単なる歯石除去ではありません。前回記録と比較して、病状安定ならSPT間隔を調整し、BOP・ポケット増加・動揺悪化があれば原因を再評価します。