32PM069第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

38歳の女性。臼歯部歯肉の違和感を主訴として来院した。食物がはさまったり、フロッシング時に出血したりするという。 初診時の口腔内写真(別冊午後No.31 A)とエックス線画像(別冊午後No.31 B)を別に示す。 修復物にみられる、主訴に関連する所見はどれか。2 つ選べ。

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2つ選択
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正解: c・d

正答

c:辺縁不適合、d:接触点の不良

この問題のポイント

口腔内写真とエックス線像では、臼歯隣接面修復物の歯頸側辺縁が張り出し、隣在歯との接触も適切に回復されていません。プラーク停滞と食片圧入が出血・違和感を生じます。

解説

隣接面修復では、マトリックスとウェッジを適切に用いて歯頸側辺縁を密着させ、適正な接触点と辺縁隆線を再現する必要があります。写真・エックス線像には修復物辺縁の段差・オーバーハングがみられ、フロスが引っ掛かり、清掃困難と歯肉炎を招きます。また接触点が弱い、または開いていると咀嚼時に食片が歯間へ押し込まれ、患者の「食物がはさまる」という訴えに直結します。修復物の主要部分は残っており、全体が脱離した像でも、明瞭な材料破折片が失われた像でもありません。

選択肢の確認

  • a 破折:修復体本体が割れて一部欠損した所見は明確でなく、食片圧入を説明する中心所見は辺縁と接触関係です。
  • b 脱離:修復物は歯面に残存しており、窩洞から全部または大部分が外れた状態ではありません。
  • c 辺縁不適合:歯頸側の段差・張り出しはプラークとフロスの停滞を招き、隣接歯肉の出血を起こします。
  • d 接触点の不良:隣在歯との適切な接触がないと食物が歯間へ圧入され、違和感や乳頭部炎症につながります。

覚えるポイント

隣接面修復の術後評価は「辺縁、接触点、辺縁隆線、咬合、フロス通過性」です。オーバーハングはエックス線像でも確認し、原因修復物の再修復を検討します。

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