32PM070|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
36歳の女性。う蝕と歯周病の治療と管理を希望して来院した。初診時の口腔内検査結果の一部を表に示す。 歯科衛生士による口腔清掃指導とPTCで改善が期待できるのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・b
正答
a:①、b:②
この問題のポイント
表の①はO'LearyのPCR 65%、②はBOP率25%です。清掃指導とPTCでプラークを減らせば、まずPCRが低下し、歯肉炎症の改善に伴ってBOPも減少します。
解説
PCRは歯頸部4歯面の染色プラーク陽性率で、患者のセルフケアと専門的な歯面清掃の効果を短期間で反映します。BOPはプロービングで出血した部位の割合で、プラーク性炎症が消退すると改善が期待できます。一方、4 mm以上のアタッチメントレベルを有する歯数は、過去に失われた歯周支持組織を表す累積的所見です。清掃で疾患を安定させることはできても、PTCだけで失われた付着が直ちに元へ戻る指標ではありません。DMF歯数も処置歯・未処置う蝕歯・喪失歯の既往を数える累積指標なので減少しません。
選択肢の確認
- a ①:PCRは現在のプラーク付着を示すため、磨き方の改善とPTCによるバイオフィルム除去で直接低下します。
- b ②:プラーク性歯肉炎が改善するとプロービング時出血が減り、BOP率の低下が期待できます。
- c ③:アタッチメントロスは支持組織破壊の履歴であり、清掃指導とPTCのみで該当歯数が短期に減るとはいえません。
- d ④:DMF歯数はう蝕経験の累積値で、治療後もF歯として数えるため口腔清掃によって減少しません。
覚えるポイント
介入で変わりやすい現在指標はPCR・BOP、過去の疾病経験を残す累積指標はAL・DMFです。評価指標が「可逆的な現状」か「既往の記録」かを区別します。