32PM085|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
3歳の男児。3歳児健康診査の際にかみ合わせの指摘を受けたという。保健センターで個別保健指導を行うことになった。歯科健康診査の結果を表に示す。歯科保健指導として適切なのはどれか。2つ選べ。

解答・解説を見る
この問題は公式の採点上、採点対象外です。
正答
採点対象外(公式正答なし)
この問題のポイント
厚生労働省資料の原問は、3歳児健康診査でかみ合わせを指摘された男児について、表の診査結果を踏まえた指しゃぶりへの保健指導を二つ選ぶ問題である。状況設定が足りず正答組を確定できないため、公式には採点対象外となった。
解説
乳幼児の指しゃぶりは発達過程でみられるが、長く強く続くと前歯部開咬、上顎前突、上顎歯列弓の狭窄などに関係する。指導では年齢、頻度、持続時間、眠るときだけか日中も行うか、咬合変化の程度、家族や心理面の背景を確認する。叱責して無理に中止させるのではなく、できた行動を褒め、本人と保護者が段階的に頻度を減らせるよう支援するのが基本である。専門医紹介や矯正装置は、診断と重症度、自然改善の見込みを踏まえて歯科医師が判断する。原問は表を含めてもこれらの条件が十分でなく、どの二肢を必ず選ぶか定まらなかった。したがって、便宜的な組合せを公式正答として示してはならない。
選択肢の確認
- a 専門医に相談しましょう。:著しい開咬や骨格性問題、長期化した習癖なら相談が有用だが、3歳という年齢とかみ合わせの指摘だけで一律に紹介を要するとはいえない。
- b 見つけしだい、注意してあげましょう。:毎回の叱責や否定的な注意は不安や隠れた吸指を招き得る。背景を探り、肯定的な働き掛けを行うのが望ましい。
- c 取り外し式の矯正装置を使ってみましょう。:装置使用は精査と診断の後に歯科医師が適応を決める治療であり、保健指導の場で直ちに勧める内容ではない。
- d 指をしゃぶらなかったら褒めてあげましょう。:望ましい行動を強化する肯定的支援で、家庭での段階的な習癖改善に用いられる。ただし、この肢だけでは二つ選択の正答組は成立しない。
覚えるポイント
32PM085は状況設定不足による採点対象外で、公式正答なしである。指しゃぶりへの基本対応は、頻度・強さ・持続時間と咬合を評価し、叱らずに成功を褒めること。専門受診や装置は個別診断後の選択肢であり、年齢だけで一律に決めない。