32PM103|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
54歳の女性。食事時の顎下部疼痛を主訴として来院した。左側口底部の唾石症が疑われたため、口内法エックス線画像検査を行うことになった。 適した撮影法はどれか。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a:咬合法
この問題のポイント
顎下腺管は口底を前方へ走ります。下顎咬合法では受像器を下顎咬合面上へ置き、口底を広く投影できるため、エックス線不透過性の唾石の位置確認に適します。
解説
顎下腺唾石症では食事時に唾液分泌が増えると、閉塞した腺・導管内圧が上がって顎下部が痛みます。下顎横断咬合法などでは大きなフィルム/センサーを口底側に保持し、下方から入る中心線で左右口底・Wharton管を一枚に描出します。石灰化した唾石なら不透過像として位置と数を把握できます。ただし石灰化が弱い石は写らないため、必要に応じ超音波、CTなどを併用します。咬翼法は歯冠隣接面、平行法・二等分法は根尖周囲を主に撮影する方法です。
選択肢の確認
- a 咬合法:広い受像器で下顎歯列と口底を横断的に描出し、顎下腺管内の唾石位置を確認できます。
- b 咬翼法:上下臼歯歯冠と歯槽頂を同時に写し、隣接面う蝕や骨頂を評価する方法です。
- c 平行法:歯軸と受像器を平行にして根尖周囲を精密に撮影しますが、口底全体の導管走行を描出しにくい方法です。
- d 二等分法:歯軸と受像器の二等分線へ垂直に照射する根尖撮影で、広い口底部の唾石探索には不向きです。
覚えるポイント
食事時の顎下部腫脹・疼痛は顎下腺管閉塞を疑います。口底の石灰化物には下顎咬合法、軟組織評価には超音波等を使い分けます。