33AM039第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

58歳の女性。歯肉の着色が気になることを主訴として来院した。初診時の口腔内写真を別に示す。関連するのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:喫煙

この問題のポイント

写真では前歯部歯肉に褐色~黒褐色のびまん性色素沈着がみられます。これはタバコ煙の刺激でメラニン産生が増える喫煙者メラノーシスに合う所見です。

解説

喫煙者メラノーシスは、タバコ煙の化学的・熱的刺激により口腔粘膜のメラノサイトが刺激され、基底細胞層のメラニン色素が増加した状態です。前歯部の唇側歯肉などに左右性の褐色斑としてみられます。喫煙はそのほか、歯周組織の血管反応、好中球機能、創傷治癒に悪影響を与え、歯周病の発症・重症化リスクを高めます。禁煙後に色素沈着が徐々に軽減することがあります。

選択肢の確認

  • a 飲酒:口腔・咽頭がんなどのリスクと関係しますが、写真の典型的な歯肉メラニン沈着を直接説明する要因ではありません。
  • b 喫煙:タバコ煙がメラニン産生を刺激し、歯肉に褐色の色素沈着を生じさせるため写真と一致します。
  • c 栄養不足:粘膜萎縮、舌炎、口角炎などの原因になり得ますが、この分布の黒褐色斑の代表的原因ではありません。
  • d ストレス:口腔機能や行動に影響することはありますが、歯肉の局所メラノーシスと特異的に対応しません。

覚えるポイント

喫煙は「歯肉のメラニン沈着」と「歯周病リスク上昇」の両方に関与します。生理的色素沈着もあるため、急な変化、左右非対称、隆起・潰瘍などがあれば別の病変も鑑別します。

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