33AM050第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

58歳の男性。舌の痛みを主訴として来院した。6か月前から舌の灼熱感を自覚するようになり、最近は痛みのため食事がしにくいという。鉄欠乏性貧血の既往がある。初診時の舌の写真を別に示す。観察できるのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:平滑舌

この問題のポイント

写真では舌背の乳頭が広範囲に萎縮し、表面が平坦で光沢のある赤色を呈しています。灼熱感と鉄欠乏性貧血の既往も平滑舌を支持します。

解説

鉄欠乏性貧血では上皮の維持に必要な鉄が不足し、舌糸状乳頭を中心とする舌乳頭が萎縮することがあります。その結果、舌背の凹凸が消えて滑らかな赤色面となり、食物や香辛料の刺激で灼熱感・疼痛を起こします。この平滑舌は萎縮性舌炎の所見で、鉄だけでなくビタミンB12や葉酸の欠乏でもみられます。局所的な対症療法だけでなく、貧血の原因評価と補充治療が必要です。

選択肢の確認

  • a 苺舌:舌乳頭が発赤して点状に目立ち、白苔を伴うこともある所見で、猶紅熱や川崎病などでみられます。
  • b 溝状舌:舌背に複数の深い溝や中央溝が走る形態異常で、写真の広範な乳頭萎縮と異なります。
  • c 平滑舌:舌乳頭の萎縮で舌背が平坦・発赤し、貧血と灼熱痛を伴う本例の写真に合致します。
  • d 地図状舌:白色の隆起した輪郭に囲まれた赤色の乳頭消失域が、時間とともに形と位置を変える所見です。

覚えるポイント

平滑舌は「乳頭萎縮、赤色・光沢、灼熱痛」で、鉄欠乏、ビタミンB12欠乏、葉酸欠乏などを調べます。地図状舌の移動する赤色斑、溝状舌の深い溝と写真上の形態で区別します。

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