33AM076第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

重度の歯周病が影響するのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: a

正答

a:早産

この問題のポイント

重度歯周炎は口腔内に限局した感染ではなく、炎症性メディエーターや菌体成分が全身へ影響し得ます。妊婦では早産・低出生体重児などの有害な妊娠転帰との関連が知られています。

解説

進行した歯周炎では、潰瘍化した歯周ポケット上皮を介して細菌や菌体成分が循環へ入り、IL-1、IL-6、TNF-α、プロスタグランジンE2などの炎症反応が全身に及ぶ可能性があります。妊娠中にこうした炎症負荷が高まると、子宮収縮や頸管熟化に関係する経路へ影響し、早産・低出生体重との関連が示されます。ただし個々の早産は多因子性であり、歯周病だけを単独原因と断定せず、産科管理と安全な歯周治療を連携して行います。

選択肢の確認

  • a 早産:重度歯周炎による菌血症や全身性炎症が有害な妊娠転帰に関与し、早産との疫学的関連が知られています。
  • b 白血病:造血細胞の悪性腫瘍で、免疫低下や歯肉腫脹が口腔に現れることはありますが、歯周炎が白血病を起こす関係ではありません。
  • c 急性膵炎:胆石や大量飲酒などが主要原因であり、重度歯周炎の代表的な全身への影響として扱われません。
  • d 低アルカリホスファターゼ血症:ALPL遺伝子異常などにより骨・歯の石灰化に障害を生じる病態で、歯周炎が血中酵素低値を生むものではありません。

覚えるポイント

歯周病との関連を押さえる全身状態には、糖尿病、動脈硬化性疾患、有害な妊娠転帰などがあります。「関連」と「単独での因果関係」は分けて説明します。

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