33AM084第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

15歳の男子。歯肉の腫脹を主訴として来院した。てんかんの既往がある。初診時の口腔内写真を別に示す。まず行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c:口腔衛生指導

この問題のポイント

てんかん治療薬の一部、特にフェニトインは歯肉増殖を起こします。写真には前歯部の著しい分葉状歯肉増殖と炎症があり、まずプラークを減らす口腔衛生指導を行います。

解説

フェニトイン関連歯肉増殖は歯間乳頭から始まりやすく、プラーク性炎症が加わると腫脹・出血が増悪します。初期対応では患者の服薬を勝手に変更せず、染め出しなどで清掃困難部を確認し、軟らかい歯ブラシで歯肉縁へ毛先を当てる方法と歯間清掃を練習します。専門的機械的歯面清掃、スケーリングと併せて炎症成分を減らし、その後の残存増殖の程度を再評価します。薬剤変更の必要性は歯科医師と主治医が発作管理を踏まえて検討します。

選択肢の確認

  • a 服薬指導:抗てんかん薬の中断・変更は発作を誘発し得るため歯科衛生士が先行して指示せず、処方医との連携が必要です。
  • b 食生活指導:う蝕予防や全身栄養には有用ですが、写真の薬物関連歯肉増殖とプラーク性炎症への最初の原因対応ではありません。
  • c 口腔衛生指導:歯肉縁のプラークを減らして炎症性腫脹・出血を改善し、薬剤性増殖の悪化因子を早期に除けます。
  • d 生活習慣指導:睡眠など発作管理上の生活助言は必要な場合がありますが、口腔所見に対する最優先の歯科衛生介入ではありません。

覚えるポイント

薬物性歯肉増殖では「薬剤を自己中止させない」「まずプラークコントロール」「残存病変を再評価」「必要時に処方医と連携」の順で対応します。

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