33AM086|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
2型糖尿病との関連が深い疾患はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:歯周病、d:口腔乾燥症
この問題のポイント
2型糖尿病では慢性高血糖が炎症応答と創傷治癒を変化させ、歯周病と双方向に関係します。また浸透圧利尿、薬剤、神経障害などを介して口腔乾燥が起こりやすくなります。
解説
高血糖では終末糖化産物〈AGEs〉の蓄積、微小血管障害、好中球機能やコラーゲン代謝の変化により歯周組織の炎症と破壊が進みやすくなります。一方、重度歯周炎による全身性炎症はインスリン抵抗性へ影響し得るため、医科歯科連携が重要です。糖尿病患者では高血糖による多尿・脱水、自律神経障害、併用薬などで唾液分泌低下を訴えることもあり、う蝕、カンジダ症、義歯性疼痛のリスクを評価します。
選択肢の確認
- a 歯周病:糖尿病の血糖コントロール不良で発症・進行リスクが高まり、歯周炎側の炎症も代謝へ影響する双方向性があります。
- b 白板症:摩擦や喫煙などとの関連を評価する白色病変であり、2型糖尿病に特異的・密接な関連をもつ疾患ではありません。
- c 扁平苔癬:免疫学的機序による慢性炎症性粘膜疾患で、糖尿病患者にも生じますが、本問で問う代表的な深い関連とは異なります。
- d 口腔乾燥症:脱水、自律神経機能の変化、薬剤などが重なって唾液が減少し、糖尿病患者で生じやすい口腔症状です。
覚えるポイント
糖尿病患者ではHbA1cや低血糖歴を確認するとともに、歯周組織と唾液・粘膜の両方を観察します。口腔乾燥があれば水分、薬剤、唾液腺機能も評価します。