33PM093第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

56歳の男性。SPTのために来院した。治療を開始すると、冷汗、頻脈、手指の震えなどがみられるようになった。糖尿病の既往があり、今朝インスリン製剤を自己注射したが、多忙で昼食はとっていないという。適切な対応はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d

正答

d:加糖飲料を飲んでもらう。

この問題のポイント

インスリンを注射したのに食事を抜き、冷汗・頻脈・振戦が出現しています。交感神経症状を伴う低血糖発作を疑い、意識が保たれ嚥下できるうちに吸収の速い糖質を経口投与します。

解説

インスリンは血糖を低下させるため、注射後に食事を摂らないと作用に見合う糖質が供給されず低血糖になります。冷汗、動悸・頻脈、手指振戦、強い空腹感は典型的な警告症状です。歯科処置を中止し、意識・呼吸を確認して血糖測定が可能なら実施します。意識清明で安全に飲み込める本例では、ブドウ糖または加糖飲料など吸収の速い糖質を摂取させ、約15分後に症状と血糖を再評価します。意識障害や嚥下不能なら誤嚥させるため飲ませず、救急要請と静脈内ブドウ糖またはグルカゴン投与につなげます。

選択肢の確認

  • a 下肢を挙上する。:失神時の脳血流確保には使いますが、低血糖の原因である血中ブドウ糖不足を補正する処置にはなりません。
  • b 自己注射を促す。:追加のインスリンは血糖をさらに低下させ、けいれんや意識障害へ進行させる危険な対応です。
  • c 笑気を吸入させる。:不安軽減用の鎮静法であり、糖質不足を改善せず、症状の観察を遅らせるおそれがあります。
  • d 加糖飲料を飲んでもらう。:意識が保たれ嚥下可能なら、速やかに吸収される糖質を経口投与して血糖を回復させます。

覚えるポイント

糖尿病患者では予約時刻、食事、服薬・注射を確認します。「インスリン使用+食事抜き+冷汗・振戦」は低血糖です。意識ありは経口糖質、意識障害時は経口投与禁止と覚えます。

関連問題

33PM09233PM094
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)