33PM008|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔乾燥症を生じるのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d:Sjögren症候群
この問題のポイント
Sjögren症候群は唾液腺・涙腺を標的とする自己免疫疾患で、唾液分泌低下による口腔乾燥と涙液低下による乾燥性角結膜炎を生じます。
解説
Sjögren症候群ではリンパ球が唾液腺・涙腺へ浸潤し、腺房が障害されます。口腔では粘膜の乾燥、舌乳頭萎縮、会話・嚥下困難、味覚変化、急速な多発う蝕、口腔カンジダ症、耳下腺腫脹などがみられます。安静時・刺激時唾液量、眼症状、自己抗体や口唇腺生検などを組み合わせて診断します。粘膜水疱や白色病変を主体とするほかの選択肢は、唾液腺機能低下を主病態としません。
選択肢の確認
- a 天疱瘡:上皮内の細胞間接着が自己抗体で障害され、水疱・びらんを生じる疾患で、唾液腺破壊による乾燥症ではありません。
- b 白板症:擦過して除去できず他疾患に分類できない白色病変であり、唾液分泌低下を主徴としません。
- c 口腔扁平苔癬:網状白斑、紅斑、びらんなどを示す慢性炎症性粘膜疾患で、典型的な乾燥症の原因ではありません。
- d Sjögren症候群:自己免疫性外分泌腺障害により唾液と涙の分泌が低下し、口腔乾燥・眼乾燥を生じます。
覚えるポイント
口腔乾燥に眼乾燥、耳下腺腫脹、多発う蝕が加わればSjögren症候群を考えます。保湿だけでなくう蝕・カンジダ対策が必要です。