33PM010|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
炎症に関与する細胞の模式図を示す。急性化膿性歯髄炎の主体をなすのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: b
正答
b:②
この問題のポイント
急性化膿性炎症の主体は好中球です。図②は分葉した核と細胞質内顆粒をもつ多形核白血球として描かれており、膿の主要細胞に一致します。
解説
急性化膿性歯髄炎では、細菌成分と組織傷害によってケモカインが産生され、血管から好中球が歯髄組織へ遊走します。好中球は細菌を貪食し、顆粒酵素や活性酸素で殺菌しますが、死滅した好中球、壊死組織、滲出液が集まると膿瘍を形成します。歯髄は硬い象牙質に囲まれているため浮腫による内圧上昇が強い疼痛を生じます。図②の馬蹄状・分葉核が好中球の同定点です。
選択肢の確認
- a ①:大きな円形核が細胞の大部分を占めるリンパ球様の形態で、慢性炎症や免疫応答に関与します。
- b ②:複数に分葉した核と顆粒をもつ好中球で、急性化膿性歯髄炎の浸潤細胞の主体となります。
- c ③:偏在核と放射状のクロマチンをもつ形態は形質細胞を示し、抗体産生を担う慢性炎症細胞です。
- d ④:不整形で突起を伸ばすマクロファージ様細胞で、貪食・抗原提示に関与しますが急性膿瘍の主体ではありません。
覚えるポイント
急性化膿性炎症=好中球、慢性炎症=リンパ球・形質細胞・マクロファージです。図では好中球の分葉核を目印にします。