33PM012|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
薬物による副作用の一部を表に示す。①はどれか。1つ選べ。ただし、①~④はa~dのいずれかに該当する。

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正解: a
正答
a:アスピリン
この問題のポイント
表の①は出血傾向、喘息発作誘発、Reye症候群の三つがすべて示されています。この副作用の組合せをもつ代表薬がアスピリンです。
解説
アスピリンはシクロオキシゲナーゼを不可逆的に阻害し、血小板のトロンボキサンA2産生を低下させるため、血小板寿命の間は凝集能が低下して出血しやすくなります。アスピリン喘息ではアラキドン酸代謝がロイコトリエン側へ偏り、気管支収縮を起こします。またウイルス感染中の小児への投与は、急性脳症と肝機能障害を示すReye症候群との関連から避けます。この三徴を表の①から同定します。
選択肢の確認
- a アスピリン:不可逆的血小板機能抑制、アスピリン喘息、ウイルス感染小児のReye症候群の全てに関係します。
- b ジアゼパム:ベンゾジアゼピン系で鎮静、筋弛緩、呼吸抑制などに注意しますが、表①の三副作用は典型ではありません。
- c アセトアミノフェン:過量時の肝障害が重要で、通常用量ではアスピリンほど血小板抑制やReye症候群との関連を示しません。
- d ワルファリンカリウム:ビタミンK依存性凝固因子を抑えて出血傾向を生じますが、喘息誘発とReye症候群は特徴ではありません。
覚えるポイント
アスピリンは「出血・喘息・Reye」の組合せです。抜歯前は薬を自己中止させず、適応疾患、用量、処方医の指示と局所止血計画を確認します。