33PM037|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
83歳の女性。飲み込みづらくなってきたことを主訴として来院した。口腔機能検査時の写真(A)と検査に使用する器具の写真(B)を別に示す。この検査で評価できるのはどれか。1つ選べ。

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正解: d
正答
d:舌の力の強さ
この問題のポイント
写真は舌圧測定器のバルーンを舌と口蓋の間に置き、舌で押しつぶしている場面です。バルーン内圧の最大値から舌の力、すなわち最大舌圧を評価します。
解説
舌圧検査ではディスポーザブルプローブのバルーン部を口蓋前方へ置き、患者に舌を挙上して数秒間できるだけ強く押してもらいます。発生した圧がkPaで表示され、食塊形成・送り込みに必要な舌筋力の指標になります。高齢者で低値なら低舌圧として口腔機能低下症の評価項目となり、舌抵抗訓練や栄養・嚥下評価へつなげます。舌の速度・巧緻性は「パ・タ・カ」反復などのオーラルディアドコキネシスで調べます。
選択肢の確認
- a 舌の可動域:突出、左右移動、挙上などを視診し距離・到達範囲で評価するもので、バルーン内圧の測定値ではありません。
- b 舌の巧緻性:細かな方向転換や協調運動の正確さを発音・反復運動などで評価し、最大圧だけでは判定できません。
- c 舌の運動速度:「タ」「カ」などを一定時間に何回発音できるかで測る方法が代表で、舌圧測定器は回数を記録しません。
- d 舌の力の強さ:舌で口蓋側のバルーンを押したときの最大圧を測り、舌筋が発揮できる力を定量します。
覚えるポイント
バルーンを舌で押す=舌圧、パ・タ・カ=舌口唇の速度・巧緻性です。検査前に義歯、姿勢、指示理解を整えて複数回測定します。