33PM058第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

構音障害を改善するために製作した補綴装置の写真を別に示す。改善される発音はどれか。2つ選べ。

33PM058の問題画像
2つ選択
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正解: c・d

正答

c:タ、d:パ

この問題のポイント

写真は鼻咽腔閉鎖不全を補う発音補助装置〈スピーチエイド〉です。呼気が鼻へ漏れるのを抑えて口腔内圧を高めるため、破裂音である「タ」「パ」が明瞭になります。

解説

軟口蓋麻痺や口蓋裂術後などで鼻咽腔が閉鎖できないと、発音時の呼気が鼻腔へ逃げ、開鼻声や子音の弱化が生じます。写真の装置は口蓋床から後方へ延長した発音補助部で咽頭腔を狭め、残存する咽頭壁運動と協調して閉鎖を得ます。「タ」は舌尖と歯槽部、「パ」は上下口唇で一度呼気を閉鎖して解放する破裂音なので、十分な口腔内圧が必要です。母音や、狭い通路で摩擦を作る音とは改善機序が異なります。

選択肢の確認

  • a イ:「イ」は声帯振動と舌・口唇による共鳴腔形態で作る母音で、破裂のための高い口腔内圧を必要としません。
  • b シ:「シ」は舌と硬口蓋前方の狭窄で持続的な摩擦気流を作る摩擦音で、装置による破裂音改善の代表ではありません。
  • c タ:舌尖で呼気を閉鎖して瞬時に解放する歯茎破裂音で、鼻漏出が減り口腔内圧が得られると明瞭になります。
  • d パ:両唇を閉じて呼気圧をためて解放する両唇破裂音で、鼻咽腔閉鎖の補助により発音が改善します。

覚えるポイント

鼻咽腔閉鎖不全では口腔内圧を要する破裂音が弱くなります。スピーチエイドは構音訓練と併用し、適合と咽頭壁運動を調整します。

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