34AM060|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
75歳の女性。胃食道逆流症の既往があり、現在は在宅だが誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。口腔内の衛生状態は良好であり、普段の食事でむせはないという。嚥下内視鏡検査時の食物および飲料嚥下後の喉頭周囲の写真を別に示す。 誤嚥性肺炎の原因として疑われるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・d
正答
b:唾液、d:逆流した胃内容物
この問題のポイント
食事時にむせない、口腔清掃も良好なのに肺炎を反復する背景から不顕性誤嚥を考えます。
解説
嚥下内視鏡で食物・飲料の嚥下直後に明らかな誤嚥がなくても、睡眠中や覚醒低下時に唾液を少量ずつ誤嚥する不顕性誤嚥は起こり得ます。また胃食道逆流症では逆流した胃内容物が咽頭・喉頭へ到達し、微量誤嚥される可能性があります。食事中のむせがないことだけでは誤嚥を否定できません。肺炎予防では口腔衛生の維持に加え、嚥下・咳反射、唾液管理、食後の姿勢、就寝時の逆流対策、薬剤・栄養状態などを多職種で評価します。
選択肢の確認
- a 食物:検査で食物嚥下後の明らかな残留・侵入が乏しく、経過から第一の原因とは考えにくいです。
- b 唾液:夜間などの不顕性誤嚥の媒体となり得るため正しいです。
- c 飲料水:検査所見と普段のむせのなさから、今回の主要因としては選びません。
- d 逆流した胃内容物:胃食道逆流の既往から微量誤嚥が疑われ、正しいです。
覚えるポイント
誤嚥性肺炎は食事だけでなく唾液・逆流物でも起こります。むせのない不顕性誤嚥を忘れません。