35AM007|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
唾液に粘性を付与する成分はどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:ムチン
この問題のポイント
唾液成分を、潤滑・粘性、消化、抗菌、防御という働きごとに対応させます。
解説
ムチンは糖鎖を多く含む高分子の糖タンパク質で、水分を保持して唾液に粘性と潤滑性を与えます。口腔粘膜や歯面を被覆し、摩擦や乾燥から組織を守るほか、微生物を凝集して嚥下・排除しやすくする働きもあります。顎下腺・舌下腺などから分泌される粘液性成分に多く含まれます。唾液分泌が低下すると粘膜の擦過痛、義歯の維持不良、う蝕リスク増加、嚥下しにくさなどが起こるため、量だけでなく性状の観察も重要です。
選択肢の確認
- a ムチン:保水性の高い糖タンパク質で、唾液の粘性を生むため正しいです。
- b アミラーゼ:デンプンを分解する消化酵素で、粘性付与が主作用ではありません。
- c リゾチーム:細菌の細胞壁成分を分解する抗菌因子です。
- d ラクトフェリン:鉄を結合して細菌の増殖を抑える抗菌性タンパク質です。
覚えるポイント
ムチンは粘性・潤滑・粘膜保護、アミラーゼは消化、リゾチームとラクトフェリンは抗菌、と機能で対比すると覚えやすくなります。