35AM012|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
消毒用エタノールが有効なのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d:インフルエンザウイルス
この問題のポイント
消毒用エタノールは脂質性エンベロープを壊しやすく、非エンベロープウイルスには効きにくいという原則を用います。
解説
インフルエンザウイルスは脂質二重膜からなるエンベロープをもちます。エタノールは膜の脂質を溶解し、タンパク質を変性させるため、適切な濃度と接触条件で不活化に有効です。一方、ノロ、ライノ、アデノウイルスはいずれも非エンベロープウイルスで、外側が比較的丈夫なカプシドに覆われているため、一般にアルコールへの抵抗性が高いです。手指や環境の消毒法は病原体に応じて選び、ノロウイルス汚染では物理的洗浄と次亜塩素酸ナトリウムなどを適切に用います。
選択肢の確認
- a ノロウイルス:非エンベロープで、消毒用エタノールだけでは十分な効果を期待しにくいです。
- b ライノウイルス:非エンベロープのためアルコール抵抗性があります。
- c ヒトアデノウイルス:非エンベロープで環境中でも比較的安定です。
- d インフルエンザウイルス:エンベロープをもつためエタノールが有効です。
覚えるポイント
アルコールに弱い代表はインフルエンザなどのエンベロープウイルスです。ノロ・ロタ・アデノ・ポリオなど非エンベロープ群は別対策を考えます。