35AM013|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
歯周ポケットから採取され純培養された細菌のグラム染色像を別に示す。 この細菌はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: a
正答
a:Tannerella forsythia
この問題のポイント
歯周病原細菌の形態とグラム染色像を、球菌・らせん菌・桿菌の違いから判定します。
解説
Tannerella forsythiaは偏性嫌気性のグラム陰性桿菌で、Porphyromonas gingivalis、Treponema denticolaとともに重度歯周炎との関連が強いred complexに含まれます。歯周ポケットのような低酸素環境に生息し、組織破壊や炎症反応に関与します。写真でグラム陰性の細長い桿菌として純培養像が示されていることが同定の手掛かりです。歯周病は単一菌による感染ではなく、バイオフィルム内の細菌群と宿主反応が相互作用して進行する点も重要です。
選択肢の確認
- a Tannerella forsythia:グラム陰性の紡錘状・桿状菌で、示された像に合います。
- b Treponema denticola:red complexですが、細長いらせん形のスピロヘータで形態が異なります。
- c Streptococcus mutans:グラム陽性球菌で、連鎖状に配列しやすいう蝕関連菌です。
- d Staphylococcus aureus:グラム陽性球菌で、ブドウ房状の集塊をつくります。
覚えるポイント
red complexはP. gingivalis・T. forsythia・T. denticolaです。そのうえで、Tannerellaは桿菌、Treponemaはらせん菌と形態を結び付けます。