35AM025|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
Streptococcus mutansによる不溶性多糖体合成の基質になるのはどれか。 1つ選べ。
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正解: c
正答
c:sucrose(ショ糖)
この問題のポイント
Streptococcus mutansが、どの糖から歯面付着性の高い不溶性グルカンを合成するかを問います。
解説
S. mutansはグルコシルトランスフェラーゼを産生し、ショ糖を基質として粘着性の高い不溶性グルカンを合成します。ショ糖はグルコースとフルクトースからなり、その結合エネルギーを利用して菌体外多糖がつくられます。不溶性グルカンは細菌の歯面への付着とバイオフィルム形成を助けます。さらに細菌が糖を代謝して酸を産生すると、プラーク内pHが低下してエナメル質脱灰が進みます。このためショ糖は酸産生の基質であるだけでなく、付着性基質形成にも関わるう蝕原性の高い糖です。
選択肢の確認
- a lactose(乳糖):酸産生に利用され得ますが、不溶性グルカン合成の代表的基質ではありません。
- b maltose(麦芽糖):グルコース2分子の二糖ですが、設問の反応にはショ糖を用います。
- c sucrose(ショ糖):不溶性グルカン合成の基質となるため正しいです。
- d fructose(果糖):単糖で酸産生に利用されますが、単独では同じ反応の基質ではありません。
覚えるポイント
ショ糖は酸をつくらせる作用+不溶性グルカンをつくらせる作用の二重の理由でう蝕原性が高い、と理解します。