35AM049|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
60歳の男性。左側頬部の疼痛を主訴として来院した。5日前から上顎左側智歯の疼痛があり、次第に左側が腫れてきたという。診察の結果、上顎左側智歯周囲炎から波及した頬部膿瘍と診断された。口腔内から消炎手術を行うことになった。初診時の口腔内写真を別に示す。 局所麻酔の次に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:試験的穿刺
この問題のポイント
頬部膿瘍の口腔内切開・排膿術について、局所麻酔後の安全な操作順序を理解します。
解説
膿瘍が疑われる腫脹部では、局所麻酔後にまず試験的穿刺を行い、膿の存在と位置、深さを確認します。膿を確認した部位で切開し、止血鉗子などを挿入して鈍的に排膿路を拡大し、膿瘍腔を洗浄します。必要に応じてドレーンを留置し、排膿路の閉鎖を防ぎます。顔面・口腔領域には血管・神経・唾液腺管が走行するため、解剖を踏まえて切開位置と方向を決めます。気道への影響や炎症の進展が疑われる場合は全身管理を優先します。
選択肢の確認
- a 試験的穿刺:麻酔後、切開前に膿瘍腔を確認するため最初に行います。
- b 膿瘍腔の洗浄:切開・排膿して腔へ到達した後の操作です。
- c ドレーンの挿入:洗浄後、持続的排膿が必要な場合に行います。
- d 止血鉗子による排膿孔の拡大:切開後に鈍的に腔を開放する操作です。
覚えるポイント
基本順序は穿刺確認→切開→鈍的拡大・排膿→洗浄→ドレーンです。操作の順番は目的と前提条件から考えます。